コンピュータグラフィックの世界 ~ Blender
Blender(ブレンダー)はオープンソースの3次元コンピュータグラフィックスソフトウェアの一つで、3Dモデルの作成、レンダリングのほかアニメーション機能も備える。直感的でないと批判されるものの効率的な独自のユーザインタフェース(UI)を持つ。また、ゲームエンジン機能も内蔵しており、Pythonスクリプトなどを利用することによりインタラクティブなコンテンツを制作することができる。もともとマルチプラットフォームを前提に設計されているソフトウェアのため、ほとんどの一般的なOSで使用できるのも大きな特徴である。2.3バージョン系列に入ってからは独自のレイトレーサーの内蔵や、また外部レイトレーサーとしてYafrayなどとの親和性が高まり、2.33から物理ライブラリのライセンス問題によりオープンソース化してから長く取り外されていたゲームエンジンが再統合された。もともとオランダのアニメーションスタジオ内のソフトウェアだったが、主製作者であるトン・ローセンダール(Ton Roosendaal)が Not a Number Technologies (NaN) 社を設立し、このソフトウェアの開発と頒布にあたった。はじめは有料であったが、途中からNaNが倒産するまで無償で利用できるようにされた。NaN倒産後、そのソースコードは債権者の手にあったが、トン・ローセンダールが Blender Foundationを設立し、ソースコード解放を合言葉に大々的なキャンペーンを行い、10万ユーロを集め、そのソースコードを再びその手に取り戻した。そして現在、このソースコードは、GPLのもとにオープンソースとして公開され、Blender自身もフリーウェアとして配布されている。