コンピュータグラフィックの世界 ~ OpenGL
OpenGL(おーぷんじーえる、Open Graphics Library)とは、Silicon Graphics社 (SGI) が中心となって開発した3Dグラフィックスのためのプログラムインターフェイス。無償で公開され、幅広い処理系に対応しているため、広く一般に普及している。非常に高速に動作し、高精度な3D画像を描画できる。有償・無償の豊富な補助ライブラリがあるのも特色として挙げられる。元々はSGIが自社ワークステーションで使用していたIRIS GLというシステムを改良し、移植性を高めたものである。 [1]1992年以降は、OpenGL Architecture Review Board (ARB)により監修される事となる。このARBには、3Dlabs、Apple Computer、ATI、Dell Computer、Evans & Sutherland、Hewlett-Packard、IBM、Intel、Matrox、NVIDIA、SGI、Sun Microsystems が参加している。しかし、同じ3D描画を目的とする DirectX に比して、ベンダユニーク関数や、アプリケーションユニーク関数が文字通りアプリケーションとベンダの数だけ存在し、それを用いないと最高の性能が出せない為、アプリケーション専用のデバイスドライバやボード専用のモードを持つアプリケーションを用意しなければならないと言う短所があった。また、DirectX 処理系に比較し、コストを度外視した市場で主に用いられ、あらゆる高速化技法と最新技術が投入されたボードが販売される傾向があった。これらのことから、DirectX 処理系の GPU をそのまま利用した NVIDIA 社の Quadro シリーズや、ATI 社の FireGL が存在する。しかし、これらは一部のベンチマークにおいては良好な成績を示すものの、専用設計の OpenGL ボードと比較すると 3D 描画が不正確であったり、汎用的な関数を用いて作成されたアプリケーションで使用する場合に地力の差がはっきり出る傾向があった。ハードウェアや 3D グラフィックスの最新技術への対応はやや遅い傾向にある。