コンピュータグラフィックの世界 ~ Publishing TeX
Publishing TeXは、日本語化されたTeXの一種で、通常 pTeX と表記される。TeXは組版処理を行うフリーソフトウェアであり、ソースコードも公開されているので、誰でも改良を加えることができる。 英語圏で開発されたTeXを日本語化する試みはいくつかあって、NTTによるもの(NTT jTeX)や、アスキーによるもの(アスキー日本語TeX)が代表的であった。互換性を維持するなどの技術的な理由で、当初はどちらも縦書きの文章を組版できなかった。このような状況の中、1990年に、アスキーはTeXの改造を進めて、縦書きにも対応させ、これを機にその名称を「pTeX(= Publishing TeX)」に改めた。TeX上の拡張マクロセットLaTeXを日本語化した、pTeX上の拡張マクロセットもあり、これをpLaTeXと呼ぶ。アスキーでは、pTeX を含む様々な編集ツール群を開発し、自社の出版業務に使用するとともに、このツール群を「EWB(= Editors Work Bench)」と呼んで公開もしている。