コンピュータグラフィックの世界 ~ サブサーフェイス・スキャタリング
サブサーフェイス・スキャタリング(Subsurface scattering)は、光が半透明な物体の表面を透過し、内部で散乱した後に表面から出て行くメカニズムのこと。フォトリアルな3DCGの質感を生成する技術のひとつである。SSSと略される。人間の肌の質感などがよい例である。人間の肌の表面は実は半透明であり、光は完全には反射されず、一度肌の内部に入り、内部において何度も何度も反射と散乱を繰り返した後に、外に出る。人間はそこで出てきた光を見て、色を感じている。1990年代までは、この光の透過と散乱というメカニズムを3DCGでは再現できず、リアルな表現が困難であった。2000年代に入った頃からこのサブサーフェイス・スキャタリングという一種のシミュレーション技術が一般的に実用化され、現在では好んで使用されている。サブサーフェイス・スキャタリングが用いられる代表的なものには、大理石、肌、牛乳などがある。いずれも光を透過する質感を持つものである。