コンピュータグラフィックの世界 ~ デモシーン
デモシーン (Demoscene) ・メガデモは、コンピュータサブカルチャーのひとつで、主に音楽を伴った美しいコンピュータグラフィックスアニメーションをリアルタイムに表示するプログラム(デモ)を作成する文化のことである。デモシーンそのものやコンピュータに関する映像作品の製作もこれに含まれることがある。通常このような作品はデモグループによって作られる。デモグループは少なくともコーダー、グラフィッカー、作曲者で構成される。また、個人で製作を行う場合もあり、その場合はデモメーカーと呼ばれる。このデモシーンにおいて際立った技術力を持った人がコンピュータ業界(特にコンピュータゲーム業界)で活躍することもある。この文化の歴史は、8ビットCPUが全盛の1970年代末ごろにまでさかのぼる。寒い気候のために家庭内でコンピュータで遊ぶことが多い北欧の若者たちの間で、Apple IIやCommodore 64をはじめとするコンピュータ用のソフトウェア(特にゲームソフト)のクレジット表示を自らの署名に書き換え、友人間で見せ合うクラッキングが1980年代前半まで流行った。この「見せ合い」は後にデモパーティーに発展することになる。その後、クラッキングとは別に自らグラフィックや音楽を作成した上で署名を入れたものが作られるようになる。この頃はグラフィックは2Dであり、単純にスクロールや簡単なラスター画像を表示するものであった。その後、パーソナルコンピュータの性能が上がるにつれ、1990年代に入り、3Dグラフィックスを取り入れた作品が登場するようになる。現在でもデモの主流は3Dグラフィックであるが、かつての2Dグラフィックによる表現方法を好む人も多く、そのような作品はOldschoolと呼ばれている。